【フランスで働く】フランスの雇用契約 – CDDとCDIについて【基本】

Life in Paris / France Work

こんにちは、Tsuneです。

フランスに住んでいる方、または日本に住んでる方で将来フランスで働いてみたいなぁと思っている人もいるかと思います。

フランスで働くにあたって現地の雇用契約はどうなってるの?雇用期間、労働時間はどのくらい?

今回の記事ではそういった疑問に答えていきます。

フランスではいくつかの働き方があります。

例えば:

  • CDD
  • CDI
  • Intérim
  • Stage
  • Alternance

などなど・・・

今回の記事では、仏式雇用の基本中の基本である2つの雇用契約CDDCDIについて話していきたいと思います。

因みに、Intérimは派遣社員、Stageはインターンシップ、Alternanceは働きながら学校に通う制度です。

Alternanceについての記事はこちら ⇒ 【フランス・職業訓練】働きながら学校に通うAlternance制度【体験談あり】

CDD/CDIとは

CDDとは“Contrat de travail à Durée Déterminée” の略で、日本語では「期限付き雇用契約」のこと。因みに、フランス読みだと「C(セー)D(デー)D(デー)」です。

CDIとは “Contrat de travail à Durée Indéterminée”の事で、「無期限雇用契約」の意味。フランス読みは「C(セー)D(デー)I(イー)」です。

まずはCDD(期限付き雇用契約)について解説していきますね。

CDDは文字通り雇用期間に制限があり、最長で18ヶ月(例外もあり)と言われています。18ヶ月を超えて雇用したい場合、企業側はCDIで従業員を雇わないという決まり。

「最長でも18ヶ月」とありますが、CDDの求人でよく見受けられるのは、3ヶ月~6ヶ月が主で、長くて1年だと思います。

雇用契約の更新は、最大で2回まで可能(18ヶ月を超えない前提として)。3回目以降の契約更新は、CDIに切り替えないといけなくなります。

例えばですが、

最初の契約がCDDで3ヶ月だとします。3ヶ月後に企業側が「やっぱり後3ヶ月、CDDで働ける?」という提案に承諾したとしましょう。(1度目の更新)

またその後に「もう少し人手が必要だから、もう一回CDDで3ヶ月だけ働ける?」と提案され承諾。(2度目の更新)

2度目の契約終了間際に「ごめん!最近お客さん多くてまだ忙しくなりそうだから、あと3ヶ月だけ残って!」と言われ3度目の更新をしたとします。

たとえ制限の18ヶ月を超えていないとしても、これは違法になります。

※従業員側ではなく、企業側の過失。

もうすでに契約を2度更新しているので、この場合はCDIの契約に変更しなければなりません。

フランスではあまりブラック企業(仏企業の多くは)がないので、そういった提案をしてくる企業はまずないかと思いますが一応気をつけてくださいね。

次は、CDI(無期限雇用契約)について解説していきます。

CDIは働く場合は「いつからいつまで」という期間的な制限がありません。日本でいう終身雇用契約というよりは正社員と言う方が正しいのかもしれません。

CDIの大きな特徴は、解雇されにくいというこです。フランスで働く人たちは、法律で守られている為、とんでもないヘマ(Une grosse bêtise)をしない限りクビになることはありません。

なので、企業側もCDIを採用するには最適な人材を雇おうと注意を払っています。

ただし、一度雇ってしまえば企業はなにもできないわけではなく、1ヶ月や2ヶ月間、長い場合(エンジニアや管理職など)は4ヶ月の試用期間(Une période d’essai)があり、その期間中は企業の判断で契約の打ち切りが可能になります。

CDDにも2週間から1ヶ月の試用期間がありますよ。試用期間の長さは雇用期間の長さによって変わってきます。

CDD、CDIに関わらず試用期間の間は200%の力で仕事に取り組む必要があります!その間は鬼作業です!

それを乗り切ればペースを下げて働けばいいだけの事です。フランスで働く人は大体がいい意味で適当に働いでいるので(笑)

フルタイムかパートタイムか

冒頭で、「フランスの基本的な雇用契約は大きく分けて2つある」といいましたが、1日の労働時間を加えると正確には4つあります。

  • フルタイムのCDD
  • パートタイムのCDD
  • フルタイムのCDI
  • パートタイムのCDI

CDDだからパートタイム、フルタイムで働くからCDIという決まりはなく企業が求める人材・条件や、従業員の要望なのでフルタイム(à temps plein)かパートタイム(à temps partiel)かが決まります。

フランスの労働時間はフルタイムだと週35h(hは”heure”で時間の意味)。一日の労働時間は、7h(お昼休みが1時間だと合計で8時間)になります。

例 ⇒ 9時出勤の場合は、定時は17時

日本の場合は週40時間なので5時間の差があります。月にすると20時間(5h×4週)の差です。

一方で管理職(Les cadres)の場合は、週39hが普通です。例えば月~木は9時間働いて、金曜日は8時間働いて花金です。

僕の妻がまさにそれですね。

パートタイムは週35h時間未満の労働となります。学生ビザをお持ちの方だと、ビザの関係上、週20hの制限があるので注意してください。ワーホリでフランスに来る方はフルタイムで働く事が可能です。

まとめ

それでは、今日の記事をまとめましょう!

フランスで働く場合、大きく分けて4つに雇用契約があります。

  • フルタイムのCDD
  • パートタイムのCDD
  • フルタイムのCDI
  • パートタイムのCDI

ビザの種類によっては週の労働時間の上限が変わってくるので要注意です。

オフィスでの仕事を例にしてみると、フルタイムの場合は週35時間で基本週休二日制です。水曜日は子供達は学校がないので、水曜日に休みをもらうかリモート(Télétravail)で働く人もいます。

働き方は人それぞれ、フランスではそれがちゃんと適用されているように感じました。フランスの働く環境はかなりいい方だと思います。フランスで働いてみたい方は是非この事を頭に入れておきましょう!

それでは、Ciao!

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